大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)のご案内

大腸がんの早期発見のため、つぎのような方に検査をおすすめします。

40歳を超えた方

大腸癌は40歳を過ぎてから急速に増加します。40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受けましょう。

大腸がんの年齢階級別罹患率推移

資料:国立がん研究センターがん対策情報センター

便潜血反応が陽性の方

便潜血反応をきっかけに大腸内視鏡検査を行う場合は、なんらかの症状をきっかけに行う場合とくらべて、大腸がんをより早期の段階で発見できることが示されています。


便潜血検査 ⇒ 大腸内視鏡検査
症状 ⇒ 大腸内視鏡検査
stage 1
48%
17%
stage 4
6%
26%

また、便潜血反応をきっかけに大腸内視鏡検査を行った群では、大腸癌による死亡率の低下が30年後まで持続するという研究結果が New England Journal of Medicine 誌に掲載されています。

ただし、便潜血検査の大腸がん見逃し率は15.6%であり、便潜血反応が陰性だからといって、必ずしも安心はできません。

大腸がんを否定できない下記のような方

大腸がんは初期の段階では症状がほとんどありませんが、以下のようなサインが現れた場合は、がんを疑って、大腸内視鏡検査を受けましょう。

  • 便が以前に比べて細くなった
  • 便秘、下痢など、便通異常のある
  • 便に血が混じる
  • 排便時に出血したことがある
  • 残便感がある
  • 腹部に膨満感がある
  • 腹痛がある
  • 肛門痛がある
  • 腹部にしこりがある
  • 腹鳴(お腹がゴロゴロなること)がある

  • 大腸ポリープ(腫瘍)の家族歴がある
  • 体重減少
  • 血縁にがんの患者さんがいる
  • 大腸ポリープを切除して3年以上たった
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  • 大腸がんの手術を受けたことがある
  • 食事内容に肉食が多い
  • 大腸がんが心配である
  • 血液検査で貧血がある
  • 潰瘍性大腸炎にかかっている

一般に、大腸がんの危険因子は以下の通りです。

  1. 年齢(50歳以上)
  2. 大腸がんの家族歴
  3. 高カロリー摂取および肥満
  4.  過量のアルコールや喫煙

検査でわかる主な疾患

大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)の申し込み

  • 外来にて医師の診察を受けていただき、安全に検査ができるよう、説明いたします。
  • 診察は、お電話もしくはホームページからご予約いただけます。
    予約がなくても、お待ちいただき、診察可能です。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)の流れ

検査全体の流れ

検査前日からの流れ

【検査前日】

  • 大腸内をきれいにするため、検査前日から検査食を食べていただき、寝る前に下剤を服用します。
  • 検査食は、腸をきれいにするために適した食事となっておりますが、有料(1600円税込み)となります。
  • 検査食が食べられない方またはご希望されない方は、ご相談ください。前日の食事についてご説明いたします。
  • 検査の3日前から、繊維が多いもの、種が多いものなど消化の悪いものは控えてください。
  • 夜9時以降は、水、お茶、スポーツドリンクのみにしてください。
  • 普段便秘の方は、検査の3日前からいつもの下剤を飲んで、毎日便を出しましょう。
    3日間排便のない方は検査を中止してください。


【検査当日】

  • 検査当日は、水、お茶のみおとりください。
  • 大腸をきれいにするために検査薬を服用します。
  • 検査薬の服用方法につきましては、事前に説明した通りにお飲みください。
  • 当日は、予約時間の10分前にご来院いただき、血圧、脈拍など、全身状態をチェックいたします。
  • 鎮静剤を使う関係で、自転車・車でのご来院は避けてください。

【検査の実際】

  • 検査着と検査用のパンツを着用します。
  • 軽い鎮静剤を使って緊張を和らげてから、検査を行います。
  • 眠っている間に検査がはじまり、3分程度で内視鏡が大腸の奥まで到達します。
  • そのあと、眠っている間にゆっくりと内視鏡を抜去してきます。
  • ポリープが見つかった場合はその場で切除します。

注意事項

  • 抗血栓薬を服用されている方は、指示にしたがってください。
  • 吐き気、腹痛などで検査薬を飲めない場合は、持参してください。
  • ポリープが見つかった場合、切除することがあります。
    切除した場合、10日間は運動・旅行・出張・飲酒はできませんのでご了承ください。
  • 当日は、車・バイク・自転車で来院しないでください。
  • 検査後1~2時間程度休んでいただきますので、時間に余裕をもっていらしてください。
  • 75歳以上の方や、持病のある方は、なるべく付き添いの方と一緒にご来院ください。
  • 指輪・金属類・カラーコンタクト・マニュキュアはなるべく身に着けないでください。
  • 飲んでいるお薬が全てわかるもの(お薬手帳など)を持参してください。

検査後】

  • 検査終了後、鎮静剤の効果が和らぐまで1~2時間程度お休みいただきます。
  • 検査後にミネラルウォーターをさしあげておりますので、お飲みください。
  • 鎮静剤の効果が和らぎましたら、診察室で検査画像を見ながら、結果を説明いたします。
  • お帰りに、検査後の注意事項につきまして説明いたします。

帰宅後

  • 帰宅後は、普通にお食事をおとりいただけます。
  • ポリープの切除を行った場合は、3~10日間、アルコール摂取や激しい運動、旅行(出張)を控えていただきます。控えていただく日数は、治療内容により異なります。
  • 帰宅後、出血や腹痛などがあった場合には携帯電話へご連絡をお願いしています(24時間対応)。
  • 病理検査の結果説明は、1~2週間後になります。

大腸検査薬の服用について

大腸内視鏡検査への不安の1つに、検査薬(下剤)の服用が挙げられます。

当院では、安心して検査受けてうただけるよう、さまざまな種類の検査薬を用意し、個々の患者さまに対応しております。検査薬の服用が苦手な方は、ぜひ一度ご相談ください。

  • ビジクリア
    錠剤タイプの下剤です。1回5錠、15分ごとに計10回(50錠)を水と一緒に服用します。

  • マグコロール散
    洗浄力が少し弱いですが、ポカリスエットのような味で、飲みやすい下剤です。
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大腸内視鏡検査薬の分割投与法について

 大腸内視鏡検査薬の分割投与法(2回に分けて投与)は、1回投与法に比べて患者さまへの負担が少なく、腸管洗浄度が高く、「検査のやりなおし」が有意に少ないことが知られています。

 当院では、大腸内視鏡検査薬の分割投与にも対応しております。

鎮静について

 「大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)はつらい」というイメージは捨ててください。当クリニックでは、「熟練した技術」と「軽い鎮静」により、99%の患者さまが痛くないと回答しています。

 当クリニックで痛みの無い大腸内視鏡検査をぜひ体験してみてください。

コールドポリペクトミーについて

 コールドポリペクトミーとは、大腸ポリープ切除法の一つです。

 従来、大腸ポリープの切除は高周波電流を通電しながら行いますが、コールドポリペクトミーは非通電切除。熱凝固の影響を受けないため、ポリープ切除後の穿孔や出血がほとんどありません。一般に、5mm未満の微小ポリープは、cold forceps polypectomy( コールドフォルセプスポリペクトミー) 、5mmから10mm未満の小さなポリープは、cold snare polypectomy(コールドスネアポリペクトミー)が適応となります。

 コールドポリペクトミーの場合の飲酒や運動などの行動制限は3日間となります。

臨時 大腸・胃内視鏡検査のご案内 

臨時の大腸・胃内視鏡検査を実施できるようになりました。

アニサキス疑いや、出血のある方、緊急の方は、食事をしないで、朝一番でお越しください。

また、検査をお急ぎの方はご来院の上ご相談ください。
可能な限り対応いたします。

検査後は、院長が直接対応(24時間オンコール)

万一、検査に関連した痛みや出血でお困りの場合は、院長が直接対応いたしますので、ご安心ください。(24時間オンコール)

キャンセル待ちが可能になりました

ご予約頂いた後、キャンセル待ちでお待ちいただけるようにいたしました。

キャンセルが出た場合当院より連絡いたします。
ご希望の方はお申し出ください。

オンライン大腸内視鏡検査を実施しております

ご希望の方には、検査後の結果説明をオンラインで実施しております。

早朝や土曜・日曜の大腸内視鏡検査も実施しております

当院では、お忙しい方でも大腸内視鏡検査を受けていただけるよう、早朝や土曜日・日曜日も検査を実施しております。大腸がんの早期発見のため、多くの方に検査を受けていただきたいと考えております。どうぞ、お気軽にご相談ください。


院長が診断した早期大腸がんの代表例

院長が診断した早期大腸がんの代表例

30代、女性。
早期大腸癌。
大きさ6mm。
早期がんであったため、内視鏡で治療し、
完治しました。

院長が診断した早期大腸がんの代表例

30代、男性。
早期大腸癌。
大きさ7mm。
早期がんであったため、内視鏡で治療し、
完治しました。

院長が診断した早期大腸がんの代表例

30代、女性。
早期大腸癌。
大きさ8mm。
早期がんであったため、内視鏡で治療し、
完治しました。

院長が診断した早期大腸がんの代表例

50代、男性。
直腸カルチノイド。
大きさ3mm。
内視鏡で治療し、完治しました。

院長が診断した早期大腸がんの代表例

20代、女性。
早期大腸癌。
大きさ7mm。
早期がんであったため、内視鏡で治療し、
完治しました。

院長が診断した早期大腸がんの代表例

60代、男性。
陥凹型早期大腸癌。
大きさ7mm。
早期がんであったため、内視鏡で治療し、
完治しました。

院長が診断した早期大腸がんの代表例

20代、女性。
早期大腸癌。
大きさ8mm。
早期がんであったため、内視鏡で治療し、
完治しました。


料金のご案内

健康保険が適応になります。

大腸内視鏡検査・内視鏡手術

保険:1割負担
保険:3割負担
大腸内視鏡検査(診察のみ)
1,700円 前後
5,000円 前後
大腸内視鏡検査+生検+病理組織検査
3,000円~5,000円 前後
9,000円~15,000円 前後
大腸内視鏡検査+ポリープ切除術+病理組織検査
6,000円~10,000円 前後
18,000円~30,000円 前後

診察代、採血代などは別料金になります。


※生検とは正確には「生体検査」と言い、患部の一部を採取して、顕微鏡などで拡大して見て調べる検査のことを指します。