| 医院名 |
|---|
| 三光クリニック 蒲田西口院 |
| 院長 |
| 崔 仁煥 |
| 住所 |
| 〒144-0051 東京都大田区西蒲田5-27-12 |
| 診療科目 |
| 内科、消化器内科、内視鏡内科 |
| 電話番号 |
| 03-3735-5581 |
肥満症・糖尿病治療
肥満治療で大切なのは、「短期間で大幅に減量すること」ではなく、「健康的な生活習慣を継続し、適正体重を維持すること」です。
当院では、医学的な評価に基づいた肥満治療を行い、食事・運動療法に加えて、患者さん一人ひとりに合った減量方法をご提案しています。治療は、New England Journal of Medicine誌など、一流の医学論文に掲載された方法を中心に行います。根拠に乏しい治療法は採用しておりません。
「なかなか体重が減らない」「健康診断で肥満を指摘された」「将来の生活習慣病が心配」という方は、お気軽にご相談ください。あくまでも個々人の患者様が無理なくダイエットを行えること、継続できることを一番に考えております。プログラムを進めていく過程で、根本的な生活習慣が改善されるので、結果的にリバウンドしにくい健康的な体を手に入れることができます。
肥満・糖尿病治療薬マンジャロ
マンジャロの効果
ー 投与後40週におけるHbA1c変化(左)、体重変化(右)

出典:New England Journal of Medicine 2021;385:503-15
マンジャロの投与方法
週1回2.5mgから開始し皮下注射。4週間投与した後、週1回5mgに増量し、維持用量とします。
なお、状態に応じて適宜増減しますが、週1回5mgで効果不十分な場合は、4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量可能です。ただし、最大用量は週1回15mgまでとされています。
ー 当院で注射する場合
シリンジを当院で保管し、1週間に一度、お注射いたします。
ー 自己注射する場合
シリンジをご自宅で保管し、1週間に一度、ご自身でお注射していただきます。
※ 当院で練習した後、自宅で自己接種することもできます。



※当院で練習した後、自宅で自己接種することもできます。
マンジャロの副作用
副作用として、主なものは悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退(各5%以上)など。
重大なものは急性膵炎、胆管炎(各0.1%未満)が報告されており、低血糖、胆嚢炎、胆汁うっ滞性黄疸の可能性があるので注意が必要です。
肥満・糖尿病治療薬オゼンピック(GLP-1)
当院で練習した後、自宅で自己接種することもできます。
GLP-1とは?

副作用として
(以下の方はご使用ができません。)

| BMI* | 肥満度 |
|---|---|
| 18.5未満 | 痩せ(低体重) |
| 18.5以上25未満 標準 | 普通体重 |
| 25以上30未満 | 肥満1度 |
| 30以上35未満 | 肥満2度 |
| 35以上40未満 | 肥満3度 |
| 40以上 | 肥満4度 |
*BMIとは;現在、肥満の判定には、身長と体重から計算されるBMI(ボディ・マス・インデックス)という肥満指数が使われています。こちらは次の計算式で計算できます。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
GLP-1 5つの予期せぬ有益な効果
GLP-1ダイエットをお考えの方へ
GLP-1受容体作動薬は、糖尿病や肥満症の治療に用いられる薬です。適切に使用すれば減量効果が期待できますが、副作用や健康上のリスクもあります。
主な副作用
吐き気、嘔吐、便秘、下痢などの消化器症状がみられることがあります。また、まれに膵炎や腸閉塞などの重い副作用が起こることもあります。
急激な減量は危険です
短期間で無理に体重を減らすと、栄養不足や筋力低下を招き、健康を損なう可能性があります。
当院の方針
当院では、単に体重を減らすことではなく、健康を維持しながら適正な体重を目指すことを大切にしています。GLP-1受容体作動薬による治療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
「頑張らずに痩せられる」は本当?
SNSなどで「頑張らずに痩せられる」と宣伝されることがありますが、GLP-1などの肥満症治療薬は、食欲を抑えることで減量をサポートする薬です。薬だけで健康的に痩せられるわけではありません。
安全に効果を得るためには、食事や生活習慣の改善が欠かせません。薬の効果だけに頼ると、必要以上に薬を増やしてしまい、栄養不足や筋力低下などの健康リスクにつながることがあります。
これらの薬は「楽に痩せる薬」ではなく、「健康的な減量を支援する薬」です。大切なのは体重を減らすことだけでなく、健康を維持しながら減量することです。
女性の低体重/低栄養症候群(FUS)
― GLP-1関連薬のやせ目的使用拡大に注意 ―
低体重や低栄養はさまざまな疾患の発症基盤となることが知られていますが、特に日本では、若年女性における低体重の割合が高く、その健康への影響は長らく見過ごされがちでした。
女性の低体重/低栄養症候群(FUS:Female Underweight/Undernutrition Syndrome)とは、過度な食事制限や「やせ」へのこだわりを背景に、低体重・低栄養状態が引き金となってホルモンバランスの乱れ、骨や筋肉の脆弱化、免疫力低下などの健康障害を合併している状態のことです。
FUSが引き起こす主な問題には以下のようなものがあります。
月経異常・妊娠への影響: エネルギー不足から女性ホルモンの分泌が低下し、無月経や生理不順を引き起こし、将来の不妊につながるリスクがあります。
骨と筋肉の弱体化: 骨の形成期に十分な栄養が足りないと、最大骨量が獲得できず、将来の骨粗鬆症や若年性フレイルのリスクが跳ね上がります。
全身の不調: 慢性的な疲労感、冷え性、めまい、貧血、肌や髪の質の低下、免疫力低下などが生じます。
メンタルヘルス: 抑うつ、不安、集中力低下などを引き起こすこともあります。
マンジャロにオゼンピックを上回る効果
デジタル健康アプリで無理なく減量 ― 6か月で平均5%以上の体重減少
近年、スマートフォンを活用した「デジタル健康アプリ」が肥満治療の新しい選択肢として注目されています。
ドイツで行われた研究では、肥満のある成人を対象に、体重管理用のデジタル健康アプリを6か月間使用したグループと、通常の治療を受けたグループを比較しました。
その結果、アプリを使用したグループでは平均5.3%の体重減少がみられ、通常治療のみのグループ(平均1.8%減)と比べて、より大きな減量効果が確認されました。
体重だけでなく生活習慣の改善にも効果
この研究では、体重減少に加えて、
も認められました。
デジタル健康アプリは、日々の体重や食事、運動を記録しながら、自分の生活習慣を見直すサポートを行います。そのため、無理な食事制限ではなく、継続しやすい健康的な生活習慣づくりにつながることが期待されています。
肥満治療の最新情報
Retatrutideで体重24%減、マンジャロを上回る効果
グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)、グルカゴンの3つの受容体を標的とする、“トリプル受容体作動薬” retatrutideの開発が進み、注目されています。
48週時点では、12mg群での体重減少が-24.2%(-26.2kg)で、体重を示す曲線は依然として減少傾向にありました。
また、12mg群では、48週時点で全ての被験者が5%以上の体重減少に成功しており、93%の被験者が10%以上の、63%が20%以上の、26%が30%以上の体重減少を達成しました。
専門家は、「retatrutideの投与により、11カ月間で体重が4分の1近く減少したのは驚くべき結果だ」と述べており、学会会場では、12mg投与群の平均体重変化率「-24.2%」が発表された際に拍手が起こりました。
MariTide、月1回皮下注で9割が減量達成
肥満症治療薬として開発中の長時間作用型ペプチド抗体複合体maridebart cafraglutide(以下、MariTide)は、GLP-1受容体作動作用とGIP受容体拮抗作用を併せ持ち、半減期が長いことから月1回の皮下投与での効果発現が期待されます。このたび、日本人を含む糖尿病合併/非合併の肥満患者を対象に同薬の有効性および安全性を検証する第Ⅱ相試験の結果が米国糖尿病学会(ADA 2025、6月20~23日)で発表され、糖尿病合併の有無にかかわらず、MariTideの週1回皮下注により9割以上の人で有意な体重減少が示されたと報告され、結果の詳細がN Engl J Med誌に掲載されました。
ベースラインから5%以上体重が減少した患者の割合は、肥満コホートのMariTide投与群で95~98%と大半が達成、プラセボ群では20%以上の減量達成者はいなかったが、MariTide投与群では27~47%を占めました。肥満・糖尿病コホートにおいても、MariTide投与群で84~99%、20%以上の減量達成率は14~32%でありました。
有害事象で最も頻度が高かったのは消化器系有害事象(悪心、嘔吐、便秘、嘔気、下痢など)で、大半が軽度~中等度でありました。
以上を踏まえ、「過体重/肥満の成人に対する月1回またはより短い間隔でのMariTide投与は、糖尿病の有無を問わず臨床的に意味のある体重減少を示した」と結論。52週時点で体重減少はプラトーに達していなかったことから、進行中の第Ⅲ相MARITIME試験の結果が期待されます。
アミリン作動薬+セマグルチドで20%の体重減少
アミリン作動薬cagrilintide とグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬セマグルチドの配合剤(以下、CagriSema)で、過体重/肥満(WHO基準)に対する第3a相臨床試験の結果が、第85回米国糖尿病学会学術集会(ADA2025)で発表され、68 週の投与で、CagriSema投与群では20.4%の体重減少が認められました。
オゼンピックに匹敵する減量効果の新経口薬
イーライ・リリーは、経口の抗肥満薬を開発し、有望な臨床試験結果を発表しました。 この薬はOrforglipronと呼ばれ、平均7.3kg(7.9%)の体重減少を示し、その体重減少は継続していました。肥満で自己注射に不安を感じる人にとって、これは良い解決策かもしれません。
新たな経口の肥満治療薬orforglipron
経口投与が可能なGLP-1受容体作動薬orforglipronの国際共同第3相臨床試験結果が発表されました。体重のベースラインからの変化は、3mg群が-4.5%(-4.2kg)、12mg群が-5.8%(-5.2kg)、36mg群が7.6%(-7.2kg)、プラセボ群が-1.7%(-1.5kg)でありました。安全性に関して、最も多かった有害事象は軽度~中等度の消化器症状であり、下痢、消化不良、吐き気で、消化器症状の多くは、投与量を増加する段階で発生しました。