医院名 |
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三光クリニック 蒲田駅前院 |
院長 |
崔 仁煥 |
住所 |
〒144-0051 東京都大田区西蒲田8丁目1-5 東急西蒲田ビル202 |
診療科目 |
内科、消化器内科、内視鏡内科 |
電話番号 |
03-6424-5368 |
糖尿病とは、インスリンの不足やはたらきが悪くなることが原因で、慢性的に血液中のブドウ糖濃度が高くなる病気です。インスリンは、すい臓の細胞で作られるホルモンで、血糖値を下げる働きがあります。
糖尿病は、よほど重症にならない限り、自覚症状がほとんどないのが特徴です。しかし、高血糖の状態が続くと全身の毛細血管の損傷や動脈硬化が進んでいき、約10~30年後に以下のような合併症が現れます。
糖尿病は、自覚症状のないまま進行していきます。
糖尿病が恐ろしいところは、合併症が全身にあらわれるということです。
途中失明や人工透析導入の原因の1位が糖尿病です。
そのため、糖尿病は早期発見・早期治療が大切です。早期に発見し、適切な食事療法、運動療法、薬物療法を続けることで血糖値をコントロールし、合併症を予防することができます。
糖尿病によくみられる症状としては以下のようなものがあげられます。
など、気になることがございましたら遠慮なくご相談ください。
など、気になることがございましたら遠慮なくご相談ください。
糖尿病の治療法には、食事療法と運動療法、薬物療法があります。
食事療法では、個人の身体活動量に合わせた食事で必要な栄養素を摂取するようにします。
運動療法では個人に合わせた運動メニューを作成し、実行します。
運動によってブドウ糖や脂肪酸の体内での利用を促進させ、血糖値の低下、およびインスリン抵抗性の改善を行います。但し、合併症がある場合、薬剤で治療している場合は運動が制限されることもありますので、運動の種類や時間・回数等、必ず医師の指導の下、適切な運動を心がけてください。
薬物療法では、経口血糖降下薬とインスリン注射などがあります。
経口血糖降下薬とは血糖値をさげるための飲み薬のことです。
インスリン注射は、足りないインスリンを体外から補充する注射です。
その効果の出る速さから超即効型、即効型、中間型、持効型、混合型に分類されます。
インスリン注射は皮下注射(皮膚の薄いところと筋肉の間に打つ)なので筋肉注射に比べて、痛みが少ないと言われています。
薬物療法には、肥満促進や他の薬との兼ね合い等、注意しなければならない点が多数ありますので、医師の指導のもと正しく服用していくことが大切です。
目標 | 血糖値の正常化を目指す際の目標 | 合併症予防のための目標 | 治療の強化が困難な場合の目標 |
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HbA1c | 6.0%未満 | 7.0%未満 | 8.0%未満 |
腎臓の働きが悪くなり、体内に老廃物が溜まっていきます。その結果、「尿毒症」や「腎不全」などの生命にかかわる重い症状を引き起こします。現在、人工透析導入者の40%が糖尿病性腎症であるといわれ、透析導入者の中でもっとも多い原因になっています。
眼底から出血し、視力の低下、最悪の場合は失明してしまう可能性もあります。中途失明の原因の多くは糖尿病によるもので、視覚障害者の6人に1人は糖尿病による失明です。
神経障害は、三大合併症のなかで、最も頻度が高く、症状も早期に現れます。手足の血行が悪くなり、痛みやしびれが生じます。悪化してしまうと下肢切断の危険性もあります。
糖尿病はいくつかのタイプがあり主に1型、2型に分類されますが、糖尿病の殆どを占めるのは食生活、肥満、運動不足、遺伝的要因が背景となる2型糖尿病です。
自己免疫性疾患と考えられており、自身の免疫系がすい臓を攻撃し、自身のインスリン分泌能が徐々にあるいは急速に廃絶することによって、インスリン注射が必須になるタイプです。特に急性発症1A型糖尿病は発症時すでにインスリン分泌能が重度に障害あるいは廃絶し生命を維持するうえでインスリン注射が不可欠となるタイプです。その診断には、膵ラ氏島関連自己抗体の採血が有効です。糖尿病としては重症低血糖になりやすく、血糖コントロールに難渋するケースが少なくありません。また糖尿病以外の自己免疫性疾患、関節リウマチや甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病)、自己免疫性肝炎、悪性貧血、自己免疫性膵炎などの合併が見られることも稀ではありません。
*緩徐進行性1A型糖尿病(SPIDDM/LADA):一見は普通の2型糖尿病のようにみえて、血糖やHbA1cもそれほど高くないにもかかわらず、1型に特有の膵ラ氏島関連自己抗体が陽性となる患者様です。2型糖尿病として治療を受けている患者様の約5%を占めると言われています。急性発症IA型糖尿病に比べて膵臓の破壊がゆっくりと進行し、最後はインスリン分泌能が廃絶すると言われています。
GAD抗体が10以上、あるいは10未満陽性かつIA2抗体陽性で、内因性インスリン分泌能が保持されていることが診断の根拠になります。
発症早期からインスリン療法を導入し、インスリン分泌を促す内服薬を使用しないことによって膵臓の破壊を遅らせることが可能であると考えられており、初診時の診断が特に重要となります。
内因性インスリン分泌能が保持されているため、2型糖尿病と誤診されインスリン分泌を促す内服薬が処方されると、血糖は一時的に改善しますが、膵β細胞の破壊が進行し5年でインスリン依存状態に移行するとされます。
膵ラ氏島関連自己抗体が陰性であるにもかかわらず、自身のインスリン分泌能が廃絶しているタイプの糖尿病です。高齢発症の1型糖尿病に多いとされています。ただし、1A型のなかには発症当初は膵ラ氏島関連自己抗体が陽性でも、年々抗体価が低下し、陰性化することがあり、初診時の診断が適切になされなかった1A型が1B型には多く含まれていると考えられます。
*劇症1型糖尿病:1B型糖尿病の亜型と考えられています。HbA1cは軽度上昇~正常にもかかわらず、膵臓のインスリン分泌能が廃絶している状態で、膵ラ氏島関連自己抗体が原則陰性の患者様です。膵臓の内分泌系細胞だけでなく外分泌系細胞も破壊されるため、膵酵素の上昇がみられるのが特徴です。
糖尿病初期は、空腹時の血糖値は正常のままで、食後の血糖値が上昇することから始まってきます。しかし、一般に測定するのは空腹時の血糖値だけですので、食後の血糖値だけが高いタイプの糖尿病は、見逃されやすいのです。そのため、食後高血糖のことを「かくれ糖尿病」と呼びます。
「かくれ糖尿病」の特徴である食後高血糖は、それだけで心筋梗塞や動脈硬化を進め、死亡率(ある年齢の人が1年間に死亡する割合)が約2倍も高くなると言われています。すなわち、「かくれ糖尿病」の段階で早期発見・早期治療をすることが大切です。
空腹時の血糖値が100mg/dL以上、またはHbA1c(国際標準値)が5.6%以上の場合は、「かくれ糖尿病」の可能性がありますので、食後血糖値の検査を受けましょう。食事を摂ってから医療機関に行き、食後1~2時間の血糖値を調べる方法などがあります。ブドウ糖負荷試験を受ければ、さらに正確な糖尿病の診断が可能になります。
糖尿病の治療は、血糖のコントロールが基本です。とくに、インスリン療法では、血糖の状態によって、インスリンや食事の調整が必要です。医療機関でしかできなかった血糖測定を、自宅で24時間いつでも測定できるようにしたのが、血糖自己測定です。
自分で血糖を測ると、治療の効果を自分で確認できます。また、ひとつひとつの行為が血糖に及ぼす影響を理解するにつれ、血糖のコントロールが一段と向上し、低血糖の回避や網膜症、腎症、神経症など合併症の防止など、さまざまなメリットが得られるようになります。
アークレイ血糖自己測定器関連情報サイトより引用
http://www.arkray.co.jp/smbg/smbg/index.html