すい臓がんの検査

すい臓がんの検査と診断

早期のすい臓がんはほぼ無症状

症状がでてからでは遅い!

一次検査

血液生化学検査(保険適応、当院で施行)

膵酵素(アミラーゼ、リパーゼ、エラスターゼなど)

糖尿病のマーカー(血糖値、HbA1cなど)

肝機能検査(ビリルビン、AST、ALT、γGTPなど)

腫瘍マーカー(保険外/保険適応、当院で施行)

①CA19-9、CEA、Span-1、Dupan-2、Elastase 1

②新たな膵がんマーカー アポリポ蛋白A2(APOA2)
既存の腫瘍マーカーでは検出できなかった膵がん患者を検出できます。

*当院では、腫瘍マーカーの測定を自費で行っています。
なお、保険適応となる場合がありますので、ご確認ください。

①セット        12,000円
②                   4,000円
①+②セット 15,000円

超音波検査(保険適応、当院で施行可能)

当院では、超音波専門医であり、今までに10万例以上の豊富な経験を有する院長が直接検査を行うことにより、高いクオリティを確保しております。

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二次検査

CT検査保険適応
外注先にて検査し院長が診断
MRI(MRCP)検査保険適応
外注先にて検査し院長が診断
PET-CT検査保険外/保険適応
外注先にて検査し院長が診断
超音波内視鏡(EUS)検査保険適応
紹介先にて検査
内視鏡的逆行性膵胆道造影(ERCP)検査保険適応
紹介先にて検査

すい臓がんのリスク評価 ー遺伝子解析からー

膵がんの遺伝子変異は、大きく体細胞変異と生殖細胞変異に分かれます。

体細胞変異は後天的な遺伝子変異で、生まれた時には持ってないものが徐々に蓄積されていきます。関連する遺伝子としてKRAS、TP53、SMAD4、CDKN2Aなどがあります。

生殖細胞変異は、先天的な遺伝子変異が親から子へと受け継がれるもので、生まれた時から存在し、家族性膵がんとの関連が指摘されています。

関連する遺伝子としてBRCA2、STK 11、PRSS1、CDKN2A/p16などが同定されています。

*** 家族性膵がん : 両親、兄弟、子どもに膵がんの人が2人以上いる家系

家族性膵がんでは生殖細胞変異の可能性が10〜20%と報告されています。

家族歴のない膵がん患者さんでも、約5〜10%の割合で膵がんに関連する病的な生殖細胞変異があることが報告されています

NCCN(全米総合がんセンターネットワーク)では、すべての膵がん患者に生殖細胞系列の遺伝子検査を推奨し、ASCO(米国臨床腫瘍学会)では全ての膵がん患者が遺伝性症候群のリスク評価を受けることを推奨しています。

当院では、膵がんの発症リスクが高い人(すなわち膵がん家族歴や既に病的な生殖細胞変異のある人)に早期発見のための検査(血液検査、超音波、MRCPなど)を行っています。

***MRCPは膵がんの早期発見に有用であることが報告されています。